iPad Pro(M5/M4)をデスクでMacのように使うとき、外部ディスプレイは1台までです。ハブやドックを選ぶときは、映像出力がこの上限に収まっているか、データポートの転送速度、パススルー給電のW数を確認します。
- iPad Pro(M4)が同時に出力できる外部ディスプレイは1台までで、解像度は最大6K/60Hzです。ハブの映像出力ポートが複数あっても、iPad側の上限は変わりません。
- Anker 332のHDMIは1.4規格で、最大4K@30Hzまで。4K/60Hz表示には対応していません。
- CalDigit TS4のデュアル6K60Hz表示はApple M1 Max/Pro/Ultra Mac向けの仕様です。iPad Pro(M4)接続時は1台までにとどまります。
現行モデルとして販売されているiPad ProはM5チップ搭載モデルです。iPad Pro(M5)の外部ディスプレイ出力は、最大6K解像度・60Hzのディスプレイ1台、または最大5K解像度・120Hzのディスプレイ1台までで、USB-C経由のネイティブDisplayPort出力に対応します。M5の詳しい仕様はiPad Pro(M5)のUSB-C仕様ガイド【Thunderbolt / USB 4・外部ディスプレイ・高速充電の条件】で解説しています。ここからは、2024年モデルのiPad Pro(M4)を中心に、ハブ・ドックの選び方を説明します。
iPad Pro(2024年モデル・M4)のポートと外部ディスプレイの上限
2024年モデルのiPad Pro(M4)は11インチ・13インチともに、Thunderbolt / USB4ポートを1基搭載しています。M4のThunderbolt 3・USB4は最大40Gb/s、USB3は最大10Gb/sです。現行のiPad Pro(M5)のポートもThunderbolt / USB 4です。
2024年モデルのiPad Pro(M4)の外部ディスプレイは、11インチ・13インチともに1台までの接続に対応し、最大6K解像度・60Hzでの出力が可能です。ハブやドックの映像出力ポートが複数あっても、iPad Pro(M4)から同時に映せる台数は変わりません。マルチディスプレイをうたう製品を選ぶ場合も、iPad接続時にはこの1台までという上限が適用されます。この「外部ディスプレイは1台まで」という上限は、現行のiPad Pro(M5)でも変わりません。
ステージマネージャに対応するモデル
外部ディスプレイでステージマネージャを利用できるiPadモデルは、iPad Pro 13インチ(M4)、iPad Pro 11インチ(M4)、iPad Air 13インチ(M3/M2)、iPad Air 11インチ(M3/M2)、iPad Pro 12.9インチ(第5世代以降)、iPad Pro 11インチ(第3世代以降)、iPad Air(第5世代)です。
ハブ・ドック選びで確認するポイント
ハブやドックを選ぶときは、映像出力の対応解像度・リフレッシュレート、データポートの転送速度、パススルー給電のW数の3点を確認します。iPad Pro(M4)のThunderbolt / USB4ポートは最大40Gb/sですが、ハブ側のデータポートがそれより遅い規格だと、実際の転送速度はハブ側の規格に制限されます。
主要ハブ・ドックの仕様比較表
| 製品名 | iPad Proとの映像出力 | データポート | 給電 |
|---|---|---|---|
| Anker 332 (5-in-1) | HDMI 1.4/最大4K@30Hz | USB 3.2 Gen 1(5Gbps) | 入力100W/出力85W |
| CalDigit TS4 | DP 1.4×1/iPad Proは1台まで(6K60HzはMac向け表記) | USB-C×3・USB-A×5(各10Gb/s) | 仕様ページに記載なし |
| OWC Thunderbolt Hub | Thunderbolt×4(40Gb/s)/iPad Proは1台まで | 仕様ページに記載なし | 仕様ページに記載なし |
| Anker 555 (8-in-1) | 本記事では扱わない | USB 3.1 Gen 2(最大10Gbps) | 仕様ページに記載なし |
製品別の特徴
Anker 332 USB-C Hub (5-in-1)
PD入力100W・ノートPC向けPD出力85Wのパススルー充電に対応します。HDMIは1.4規格で、最大4K(3840×2160)@30Hzまで。USB-A・USB-Cのデータポートは、いずれもUSB 3.2 Gen 1(5Gbps)規格です。
Anker 332 USB-C Hub (5-in-1)
PD入力100W・ノートPC向けPD出力85Wのパススルー充電に対応。HDMIは1.4規格で最大4K(3840×2160)@30Hz、データポートはUSB 3.2 Gen 1(5Gbps)。
CalDigit TS4
合計18ポートを備えるThunderbolt 4ドックです。内訳はThunderbolt 4ポート3基(各40Gb/s)、USB-Cポート3基(10Gb/s)、USB-Aポート5基(10Gb/s)、DisplayPort 1.4ポート1基、SD 4.0/microSD 4.0(UHS-II)カードリーダー各1基、2.5ギガビットイーサネットポート1基。対応機種リストには「iPad Pro/iPad Air/iPad mini (Thunderbolt or USB-C)」が明記されています。デュアルモニター6K60Hz表示はApple M1 Max/Pro/Ultra Mac向けの機能として記載されたもので、iPad Pro(M4)接続時は外部ディスプレイ1台までにとどまります。
CalDigit TS4
合計18ポート(Thunderbolt 4×3、USB-C 10Gb/s×3、USB-A 10Gb/s×5、DisplayPort 1.4×1、SD/microSD 4.0カードリーダー、2.5GbEなど)。対応機種にiPad Pro/iPad Air/iPad miniを明記。デュアル6K60HzはMac向け表記で、iPad Pro(M4)接続時は1台まで。
OWC Thunderbolt Hub
4基のThunderboltポート(40Gb/s)を備えるドックです。対応機種として「iPad Pro or iPad Air with Thunderbolt」「iPad Pro with USB-C」が明記されています。iPad Pro(M4)接続時の外部ディスプレイは、iPad側の仕様どおり1台までです。
OWC Thunderbolt Hub
4基のThunderboltポート(40Gb/s)を搭載。対応機種に「iPad Pro or iPad Air with Thunderbolt」「iPad Pro with USB-C」を明記。
Anker 555 USB-Cハブ(8-in-1)
USB-CデータポートはUSB 3.1 Gen 2(最大10Gbps)です。iPad Pro(M4)のThunderbolt/USB4ポートが持つ最大40Gbpsの帯域は、このデータポート単体ではフルに活用できません。
Anker 555 USB-Cハブ(8-in-1)
USB-CデータポートはUSB 3.1 Gen 2(最大10Gbps)。iPad Pro(M4)のThunderbolt/USB4ポートが持つ最大40Gbpsの帯域は、このポート単体ではフルに活用できません。
充電の基本
iPad Pro(M4)は11インチ・13インチともに、20W USB-C Power Adapterが付属します。Appleの案内では、より高出力のUSB-C電源アダプタ(Mac付属のものなど)を使うと充電が速くなります。
iPad Proの拡張性をさらに知る
iPad Pro(M5/M4)のポート仕様や転送速度はiPad Pro(M5)のUSB-C仕様ガイド【Thunderbolt / USB 4・外部ディスプレイ・高速充電の条件】で、USB-Cハブ全般の選び方はUSB-Cハブの選び方ガイドで詳しく解説しています。外部ディスプレイ出力の基本はUSB-C外部モニター出力ガイド、ポータブルディスプレイの比較はポータブルUSB-Cモニター比較をご覧ください。
出典
- Apple公式ストア:iPad Pro(M5)購入ページ
- Apple公式:iPad Pro(M5)技術仕様
- Apple公式:iPad Pro 13インチ(M4)技術仕様
- Apple公式:iPad Pro 11インチ(M4)技術仕様
- Apple公式:ステージマネージャの対応モデル
- Apple公式:iPadの充電について
- Anker公式:Anker 332 USB-C Hub (5-in-1) 製品仕様
- CalDigit公式:Thunderbolt Station 4 製品仕様
- OWC公式:OWC Thunderbolt Hub 製品仕様
- Anker公式:Anker 555 USB-Cハブ(8-in-1)製品仕様