4.4mmバランス出力で聴きたいならGO link MaxかFiiO KA17、3.5mmだけで十分ならGO linkを選びます。AndroidはAndroid 5.0以降、USB Audio Class 1(UAC1)機能のサブセットに対応しています。AndroidスマホのUSB-CにDACを接続するときは、出力端子・対応サンプリングレート・消費電力の3点も確認して選びます。
- 4.4mmバランス出力が欲しい場合はGO link MaxかKA17を選ぶ(GO linkは3.5mmのみ)
- Android 5.0以降はUSB Audio Class 1のサブセットに対応
- 対応サンプリングレート・消費電力は製品ごとに公式スペックを確認する
AndroidのUSB-CとUSBオーディオの対応状況
Android 5.0(APIレベル21)以降はUSB Audio Class 1(UAC1)機能のサブセットに対応しています。それより前のAndroid 4.1(APIレベル16)では、アクセサリモードでのUSBオーディオ再生に限定的な対応が追加された段階で、16ビットPCM・44.1kHz・ステレオのみという制限がありました。
DAC各製品の公式ページには、対応OSに関する記載が見当たりません。手持ちのAndroid機種で使えるかどうかは、購入前に確認してください。
DACを選ぶときのポイント
- 出力端子(3.5mmシングルエンドか、4.4mmバランスも使えるか)
- 対応サンプリングレート(PCM・DSDの上限)
- 消費電力(スマホのバッテリー負担につながる)
出力端子は製品によって異なります。GO linkは3.5mmヘッドフォン端子のみで、4.4mmバランス端子は搭載していません。4.4mmバランス出力が必要な場合は、GO link MaxかFiiO KA17を選びます。GO link Maxは4.4mmバランス出力と3.5mmシングルエンド出力(S-Balanced)の両方を備えています。KA17は3.5mmヘッドホン出力(PO/同軸出力兼用)と4.4mmバランス出力の両方を備えています。
対応サンプリングレートも製品ごとに公式スペックが異なります。GO linkはPCM最大32ビット/384kHz、DSD最大11.2MHz(DSD256)に対応します。GO link MaxはPCM 384kHz、DSD256に対応します。KA17はPCM最大768kHz/32bit、DSD最大DSD512(Native)・DOP256に対応しています。
消費電力は、DACをUSB-C接続したときにスマホのバッテリーにかかる負担の目安になります。GO linkは無信号時0.2W以下・最大1W以下、GO link Maxは無信号時最大0.6W・最大信号時最大3.2Wです。KA17は消費電力の公表値ではなく、電源仕様がDC 5V以上1Aです。
GO link・GO link Max・KA17の比較
| 項目 | iFi audio GO link | iFi audio GO link Max | FiiO KA17 |
|---|---|---|---|
| 出力端子 | 3.5mmのみ | 4.4mmバランス/3.5mm | 4.4mmバランス/3.5mm |
| PCM対応 | 最大32bit/384kHz | 384kHz | 最大768kHz/32bit |
| DSD対応 | 最大11.2MHz(DSD256) | DSD256 | 最大DSD512(Native)・DOP256 |
| DACチップ | ESS ES9219MQ/Q | ESS ES9219×2 | ES9069Q×2 |
| 接続端子 | USB-C | USB Type-C | USB Type-C(USB2.0) |
| 消費電力/電源 | 無信号時0.2W以下/最大1W以下 | 無信号時最大0.6W/最大信号時最大3.2W | 電源DC 5V以上1A |
| 価格(市場予想価格) | 12,100円 | 14,300円前後 | — |
iFi audio GO link — 3.5mm出力のみのモデル
GO linkは3.5mmヘッドフォン端子のみを備え、PCM最大32ビット/384kHz、DSD最大11.2MHz(DSD256)に対応します。DACチップはESS TechnologyのSabre HiFiシリーズ「ES9219MQ/Q」で、スマホ・PC側はUSB-Cコネクタで接続します。消費電力は無信号時0.2W以下、最大1W以下です。価格はオープン価格で、市場予想価格は12,100円です。
iFi audio GO link
3.5mmヘッドフォン端子のみ、PCM最大32ビット/384kHz・DSD最大11.2MHz(DSD256)対応のUSB-C接続DACです。
iFi audio GO link Max — 4.4mmバランス出力に対応する上位モデル
GO link Maxは4.4mmバランス出力と3.5mmシングルエンド出力(S-Balanced)の両方を備え、PCM 384kHz、DSD256に対応します。左右チャンネルそれぞれに1基ずつ、デュアル「ESS ES9219」Sabre DACチップを2基搭載し、入力端子はUSB Type-Cです。消費電力は無信号時最大0.6W、最大信号時最大3.2Wです。価格はオープン価格で、市場予想価格は14,300円前後です。
iFi audio GO link Max
4.4mmバランス出力・3.5mmシングルエンド出力(S-Balanced)に対応し、PCM 384kHz・DSD256、消費電力は無信号時最大0.6W/最大信号時最大3.2WのUSB Type-C接続DACです。
FiiO KA17 — 高い対応サンプリングレートと4.4mmバランス出力
KA17はPCM最大768kHz/32bit、DSD最大DSD512(Native)・DOP256に対応し、3.5mmヘッドホン出力(PO/同軸出力兼用)と4.4mmバランス出力の両方を備えます。DACチップはES9069Qを2基、USBデコーディングにXMOS XU316を1基搭載しています。スマホ・PC側の接続端子はUSB Type-C(USB2.0、給電/データ転送兼用)で、デスクトップモード用の USB Type-C POWER IN端子も別途備えます。電源仕様はDC 5V以上1Aです。
FiiO KA17
PCM最大768kHz/32bit・DSD最大DSD512(Native)・DOP256対応、3.5mm(PO/同軸出力兼用)と4.4mmバランスの両出力を備えるUSB Type-C接続DACです。
まとめ:出力端子・対応サンプリングレート・消費電力で選ぶ
AndroidスマホのUSB-CにDACをつなぐ場合、AndroidはAndroid 5.0以降でUSB Audio Class 1のサブセットに対応しています。そのうえで、出力端子(3.5mmのみか4.4mmバランスも使えるか)、対応サンプリングレート、消費電力の3点を公式スペックで確認して選んでください。4.4mmバランス出力が必要な場合は、GO link MaxかFiiO KA17が候補になります。
出典
- iFi audio GO link 製品ページ
- iFi audio GO link Max 製品ページ
- FiiO KA17 Parameters
- USB Digital Audio – Android Open Source Project