USB-C接続の外付けSSDは、USB 3.2 Gen 2×2(20Gbps)対応モデルと、USB4(40Gbps)対応モデルに分かれます。この記事では、20Gbps対応のSamsung Portable SSD T9・Crucial X10 Proと、40Gbps対応のバッファローSSD-PEU4Aシリーズ・I-O DATA R-SSPT-UFシリーズの4製品を取り上げます。転送速度・容量・サイズ・価格をメーカー発表の仕様で比較したうえで、用途別の選び方を紹介します。
- 速度重視ならUSB4(40Gbps)対応のI-O DATA R-SSPT-UF(読み込み最大4,000MB/s)かバッファローSSD-PEU4A(読み込み約3,800MB/s以上)
- USB 3.2 Gen 2×2(20Gbps)対応で手頃な容量を選ぶなら、Samsung T9(読み出し最大2,000MB/s)かCrucial X10 Pro(読み取り2,100MB/s)
- iPhoneで使うなら、公式ページにiPhone 16・15対応と明記されているI-O DATA R-SSPT-UF
4製品のスペック比較
比較するのは、USB4(40Gbps)対応のバッファローSSD-PEU4Aシリーズ・I-O DATA R-SSPT-UFシリーズと、USB 3.2 Gen 2×2(20Gbps)対応のSamsung T9・Crucial X10 Proです。表の速度は、すべてメーカーが公表した測定環境での値です。接続する機器やケーブルがUSB4・20Gbpsに対応していない場合、この表の速度は出ません。
| 製品名 | インターフェース | シーケンシャル速度 | 容量 | サイズ・重さ | 価格 |
|---|---|---|---|---|---|
| Samsung Portable SSD T9 | USB 3.2 Gen 2×2(20Gbps) | 読み2,000MB/s・書き1,950MB/s | 1TB・2TB・4TB | 88×60×14mm・約122g | 本記事では扱わない |
| Crucial X10 Pro | USB 3.2 Gen 2×2(20Gbps) | 読み2,100MB/s・書き2,000MB/s | 1TB・2TB・4TB | 65×50mm・42g | 本記事では扱わない |
| バッファロー SSD-PE2.0U4-SA | USB4(Gen 3×2)ほか(40Gbps) | 読み約3,800MB/s以上・書き約3,700MB/s以上 | 2TB | 63×16×118mm・約190g | 49,100円(税込) |
| バッファロー SSD-PE1.0U4-SA | USB4(Gen 3×2)ほか(40Gbps) | 読み約3,800MB/s以上・書き約3,600MB/s以上 | 1TB | 63×16×118mm・約190g | 36,800円(税込) |
| I-O DATA R-SSPT-UF(1TB) | USB4(40Gbps) | 読み最大4,000MB/s・書き最大3,500MB/s | 1TB | 約64×64×12mm・約42g | 72,270円(税込) |
| I-O DATA R-SSPT-UF(2TB) | USB4(40Gbps) | 読み最大4,000MB/s・書き最大3,600MB/s | 2TB | 約64×64×12mm・約42g | 126,610円(税込) |
| I-O DATA R-SSPT-UF(4TB) | USB4(40Gbps) | 読み最大4,000MB/s・書き最大3,600MB/s | 4TB | 約64×64×12mm・約42g | 243,540円(税込) |
バッファロー2製品の価格は2023年12月上旬出荷予定として発表された時点(税込)、I-O DATAの3製品の価格は2026年10月3日時点で公式ページに載っている税込価格です。Samsung T9とCrucial X10 Proの価格は、本記事では扱いません。
Samsung Portable SSD T9|20Gbps対応、3容量展開のスタンダードモデル
型番はMU-PG1T0B-IT(1TB)、MU-PG2T0B-IT(2TB)、MU-PG4T0B-IT(4TB)。インターフェースはUSB 3.2 Gen 2×2(20Gbps)で、USB 3.2・3.1・3.0・2.0とも互換性があります。1TB・2TBモデルのシーケンシャル速度は、読み出し最大2,000MB/s、書き込み最大1,950MB/s。測定環境はASUS ROG STRIX Z590-E GAMING WIFI、Intel Core i9-10900K CPU @ 3.70GHzです。4TBモデルの書き込み速度は、仕様表で最大2,000MB/sとなっています。サイズは88×60×14mm、重さは約122g。最大3メートルの落下耐性と、5年間の限定保証が付きます。付属ケーブルはUSB-C to Cケーブル(20Gbps)とUSB-C to Aケーブル(10Gbps)で、長さの記載はありません。対応機器として挙がっているのはWindowsパソコン、macOS、Androidスマートフォンやタブレット、ゲーム機、12Kシネマカメラなどで、iPhoneでの使用についての具体的な記載は見当たりません。
Samsung Portable SSD T9
USB 3.2 Gen 2×2(20Gbps)、読み出し最大2,000MB/s。1TB・2TB・4TBの3容量展開です。
Crucial X10 Pro|20Gbps対応、読み取り2,100MB/sのポータブルSSD
マイクロンテクノロジー社が2023年7月26日に発表した、USB 3.2 Gen 2×2対応のポータブルSSDです。型番はCT1000X10PROSSD9ほかで、容量は1TB・2TB・4TBをラインアップします。シーケンシャル読み取り速度は2,100MB/s、書き込み速度は2,000MB/s。同じ数値は、マイクロンメモリジャパンの公式プレスリリースにも示されています。サイズは65×50mm、重量は42g。付属ケーブルの長さ、iPhoneでの動作、税込価格は、本記事では扱いません。
Crucial X10 Pro
USB 3.2 Gen 2×2(20Gbps)、読み取り2,100MB/s・書き込み2,000MB/s。1TB・2TB・4TBの3容量展開です。
バッファロー SSD-PEU4Aシリーズ|USB4(40Gbps)対応、冷却ファン搭載
SSD-PE2.0U4-SA(2TB)とSSD-PE1.0U4-SA(1TB)の2モデルがあり、USB4(Gen 3×2)/USB 3.2(Gen 2×2)/USB 3.2(Gen 2)/USB 3.2(Gen 1)/USB 3.1(Gen 2)/USB 3.1(Gen 1)/USB 3.0/USB 2.0に対応します。読み込み速度は約3,800MB/s以上。書き込み速度は2TBモデルが約3,700MB/s以上、1TBモデルが約3,600MB/s以上で、測定環境はLenovo ThinkBook 13s G4 ARB、Windows 11 Home 22H2、CrystalDiskMark使用です。付属ケーブルはUSB4(Gen 3×2)ケーブル C to C(30cm)で、サイズは63×16×118mm、重さは約190g。USBバスパワーで動作し、冷却ファンを搭載。保証期間は1年間です。2023年12月上旬出荷予定として発表された時点の税込価格は、2TBが49,100円、1TBが36,800円でした。
バッファロー SSD-PE2.0U4-SA(2TB)
USB4(Gen 3×2)対応、読み込み約3,800MB/s以上。2023年12月上旬出荷予定時点49,100円(税込)です。
バッファロー SSD-PE1.0U4-SA(1TB)
USB4(Gen 3×2)対応、読み込み約3,800MB/s以上。2023年12月上旬出荷予定時点36,800円(税込)です。
I-O DATA R-SSPT-UFシリーズ|USB4(40Gbps)対応、iPhone 16・15対応を明記
1TB・2TB・4TBの3容量があり、USB 40Gbps(USB4)に対応します。読み込み速度は最大4,000MB/s、書き込み速度は最大3,600MB/s(1TBモデルのみ最大3,500MB/s)。測定条件は、CrystalDiskMark 8.0.5 x64によるシーケンシャルリード/ライト(サイズ1GiB)を5回測定した平均値です。USB-Cケーブルが付属しますが、長さの記載はありません。サイズは約64(W)×64(D)×12mm(H)、重さは約42g。公式ページには「USB-C®対応のiPhone 16・15にも対応しています」と明記されており、直接接続して写真や動画を保存できます。2026年10月3日時点の税込価格は、1TBが72,270円、2TBが126,610円、4TBが243,540円です。
I-O DATA R-SSPT-UF(1TB)
USB4(40Gbps)対応、読み込み最大4,000MB/s。iPhone 16・15対応を明記。72,270円(税込、2026年10月3日時点)です。
I-O DATA R-SSPT-UF(2TB)
USB4(40Gbps)対応、読み込み最大4,000MB/s。iPhone 16・15対応を明記。126,610円(税込、2026年10月3日時点)です。
I-O DATA R-SSPT-UF(4TB)
USB4(40Gbps)対応、読み込み最大4,000MB/s。iPhone 16・15対応を明記。243,540円(税込、2026年10月3日時点)です。
用途別の選び方
速度を優先したい方
4製品のうちシーケンシャル読み込み速度がもっとも高いのは、I-O DATA R-SSPT-UFの最大4,000MB/sです。バッファローSSD-PEU4Aシリーズも約3,800MB/s以上で、どちらもUSB4(40Gbps)対応になります。ただし、これらの速度を実際に出すには、接続するパソコンやケーブルもUSB4(40Gbps)に対応している必要があります。パソコン側がUSB 3.2 Gen 2×2(20Gbps)までの対応だったり、USB4非対応のケーブルを使ったりすると、表示された速度は出ません。
容量と価格のバランスを重視する方
Samsung T9とCrucial X10 Proは、ともにUSB 3.2 Gen 2×2(20Gbps)対応で1TB・2TB・4TBをラインアップしています。Crucial X10 Proは読み取り2,100MB/s・書き込み2,000MB/sで、Samsung T9の読み出し2,000MB/s・書き込み1,950MB/s(1TB/2TB)をわずかに上回ります。両製品の価格は本記事では扱わないため、比較するときは販売店の表示を確認してください。
iPhoneで使いたい方
I-O DATA R-SSPT-UFシリーズは、公式ページに「USB-C®対応のiPhone 16・15にも対応しています」と明記されており、直接接続して写真や動画を保存できます。Samsung T9とバッファローSSD-PEU4Aシリーズの製品ページには、iPhoneでの使用に関する記載が見当たりません。Crucial X10 ProのiPhone対応は、本記事では扱いません。iPhoneでの動画撮影とSSDの組み合わせについては、iPhone 16 Proのカメラ・ProRes撮影とUSB-C SSDガイドでも扱っています。
まとめ
USB-C外付けSSDは、USB4(40Gbps)対応かUSB 3.2 Gen 2×2(20Gbps)対応かで速度の上限が大きく変わります。速度を優先するならI-O DATA R-SSPT-UFかバッファローSSD-PEU4Aシリーズ、容量と価格のバランスを取るならSamsung T9かCrucial X10 Proが候補になります。どの製品でも、接続するパソコンやケーブルの対応規格を確認してから選んでください。Thunderbolt 5対応の機器については、Thunderbolt 5対応デバイス一覧もあわせて確認してください。
出典
- Samsung Portable SSD T9 製品ページ – ITGマーケティング
- Crucial X10 Pro 発表記事 – Impress Watch
- Crucial X10 Pro 発表プレスリリース – マイクロンメモリジャパン
- SSD-PE2.0U4-SA 製品ページ – バッファロー
- SSD-PEU4Aシリーズ 発売発表 – バッファロー
- R-SSPT-UFシリーズ 製品ページ – I-O DATA