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USB-Cの充電が遅いときに確認する5つのこと|必要なW数・PPS・ポート共有・ケーブル・温度

USB-Cの充電が遅いときの原因は、次の5つのいずれかです。機器のW数・プロトコル、PPS対応、ポート共有、ケーブル、本体の温度の順に確認します。

💡 先に結論
  1. 機器が求めるW数・プロトコル(PPS対応など)を、充電器が満たしているか確認する
  2. 満たしていれば、ポートの共有状況とケーブルの対応W数を確認する
  3. それでも遅ければ、本体の発熱や周囲の温度、PC接続の有無を確認する

1. 機器が求めるW数・プロトコルを満たしているか

充電が遅いと感じたら、まずお使いの機器の条件を、いま使っている充電器が満たしているか確認します。

iPhone(iPhone 15以降)

iPhone 15以降の有線急速充電には、「Apple 18W or greater USB-C Power Adapter」、またはそれと同等のUSB PD対応サードパーティ製アダプタが必要です。

Google Pixel

Pixelの急速充電には、充電器が次のいずれかの条件を満たす必要があります。「Google 30W / 45W / 67W USB-C 急速充電器」、「定格30W以上のProgrammable Power Supply(PPS)電源アダプター」、「定格15W以上の他のUSB Power Delivery(PD)アダプター」です。Pixel 9 Pro XLやPixel 10シリーズなど一部機種は、30W以上の充電に対応します。詳しくはPixel 9のUSB-C仕様ガイドにまとめています。

Samsung Galaxy

Galaxy端末のケーブル急速充電には、「急速充電(最大15W)」「超急速充電(最大25W)」「超急速充電2.0(最大45W以上)」の段階があります。それぞれ対応する電源アダプター・ケーブル・アクセサリが必要で、お使いの機種がどの段階に対応するかは、Samsung公式ページでご確認ください。

機種別に必要なW数の詳細はUSB-C充電器W数ガイドにまとめています。

2. 充電器がPPSに対応しているか

PPS(Programmable Power Supply)とは

PPSは、USB PDの中で充電器(ソース)側が電圧を細かく調整しながら給電する方式です。規格全体の仕組みはUSB PD規格ガイドにまとめています。

Samsung純正45Wアダプターの例

Samsung純正の45W Power Adapter(EP-T4510XBJGJP)は、PPSに対応した製品の一例です。

項目 出力仕様
標準充電 5V/3A
急速充電(PDO) 9V/3A・15V/3A・20V/2.25A
PPS 3.3-11.0V/4.05A(Max)・3.3-16.0V/2.8A(Max)・3.3-21.0V/2.1A(Max)

Power Delivery規格はPD 3.0 PDO/PPS max. 45Wです。使用中の充電器の仕様にPPSの記載がなければ、非対応の可能性があります。

Google Pixelの条件

Googleは「定格30W以上のPPS電源アダプター」を急速充電条件の一つに挙げています。充電器のW数だけでなく、PPS対応の記載があるかもあわせて確認してください。

3. 複数ポートを同時に使っていないか

複数ポートを備えた充電器は、同時に使うポートの数によって1ポートあたりの出力が変わります。Anker PowerPort III 2-Port 65Wは、単ポートで最大65Wですが、2ポート同時だと下部ポートが最大45W、上部ポートが最大20Wに分かれます。この配分は製品ごとに公式仕様で決まっているため、複数ポートの充電器を使っている場合は、いま使っているポート数での出力を製品ページで確認してください。USB-Cハブやドッキングステーション経由で充電している場合も、パススルー給電の出力仕様は製品ごとに異なります。詳しくはUSB-Cハブ選び方ガイドにまとめています。

4. ケーブルが対応W数を満たしているか

充電器・機器の双方が高出力に対応していても、ケーブルが対応していなければ性能を発揮できません。Anker PowerLine III Flow USB-C & USB-Cケーブルは対応出力240W、データ転送速度は最大480Mbpsです。映像出力には対応していません。ケーブルの対応W数・転送速度・映像出力の可否は製品ごとに異なるため、公式仕様で確認してください。詳しい選び方はUSB-Cケーブル選び方マニュアルにまとめています。

Anker PowerLine III Flow USB-C & USB-Cケーブル

対応出力240W、データ転送速度は最大480Mbps。映像出力には対応していません。

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5. 本体の発熱や周囲の温度、使用環境

Web閲覧・動画視聴・ゲームプレイなど、使用しながらの充電は過熱防止のために遅くなります。デバイスまたは周囲の温度が高すぎる場合・低すぎる場合も、保護機能によって充電速度が遅くなることがあります。

パソコンへ電源ケーブルを接続して充電する場合は、電圧が電源アダプターよりも低いため充電速度が遅くなります。充電ポートや電源ケーブルに異物が詰まっている場合は、保護機能により充電が停止されることがあります。

気温が低すぎる・高すぎる環境では、急速充電が機能しない場合があります。

Macで充電している場合

Macは常に1つのポートのみで充電され、最も多くの電力を供給できる電源を使用します。電源アダプターと充電ケーブルはMacモデルの推奨最小ワット数以上を供給すべきで、それを下回ると「Slow Charger(低速充電器)」という表示が出ます。表示が出た場合は、電源アダプターとケーブルの両方が推奨最小ワット数以上を供給できるものかを確認してください。

症状から確認するポイント

症状 確認すること 出典(メーカー)
充電が遅い・急速充電にならない 必要なW数・プロトコルを充電器が満たしているか Apple/Google/Samsung
充電器のW数は十分なのに遅い 充電器がPPSに対応しているか USB-IF/Samsung/Google
複数ポートを同時に使っている 使用中のポート数での出力配分を確認する Anker
ケーブルを変えると速度が変わる ケーブルの対応W数を確認する Anker
使用しながら充電すると遅い 発熱を伴う使用(Web・動画・ゲーム)を控える Samsung
寒い場所・暑い場所で充電が遅い 温度が安定した環境で充電する Samsung/Apple
パソコンのUSBポートで充電している 電源アダプターに接続し直す Samsung
Macで「Slow Charger」と表示される 推奨最小ワット数以上のアダプタ・ケーブルを使う Apple

お使いの機器と充電器・ケーブルの組み合わせが対応しているか不安な場合は、USB-C.jpの互換性チェッカーで確認できます。

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出典

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USB-C.jp 編集部
USB-C規格、USB Power Delivery充電、Thunderbolt、DisplayPort Alt Mode等の専門検証チーム。実機検証に基づき、失敗しない選び方を発信しています。
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