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【2026年版】USB-Cハブの選び方|4K/60Hz・転送速度・パススルー給電で失敗しないチェックポイント

USB-Cハブは、映像出力の解像度とリフレッシュレート、パススルー給電のW数、データポートの転送速度とポート構成の4点で選びます。用途に必要な数値を満たしているかを、購入前にスペック表で確認します。

💡 先に結論
  • 映像出力を4K/60Hzで使うなら、HDMI 1.4(最大4K@30Hz)では対応できないため、より高帯域なポートを選びます。
  • パススルー給電は「PD出力」のW数で比べます。Anker 332は出力85W、CalDigit TS4は最大98Wです。
  • 接続できるディスプレイ台数は、ハブのポート数だけでなくPC側の仕様にも左右されます(MacBook ProはM3で最大2台、M2 Max/M3 Maxで最大4台)。

データ転送速度で見るポイント

USB 3.2仕様は3つの転送速度を定義しています。USB 3.2 Gen 1は5Gbps、Gen 2は10Gbps、Gen 2×2は20Gbpsです。USB-IFはこれらを消費者向けに「SuperSpeed USB」「SuperSpeed USB 10Gbps」「SuperSpeed USB 20Gbps」とも呼びます。ハブの「USB 3.2 Gen 2」という表記と、パッケージの「SuperSpeed USB 10Gbps」という表記は同じ速度を指します。

USB 2.0のHi-Speed転送速度は480Mb/sです。ハブの一部ポートがUSB 2.0のみに対応している場合もあるため、ポートごとの規格をスペック表で確認します。

上位のUSB4は、Intelが提供したThunderboltプロトコル仕様をベースにした規格です。既存のUSB Type-Cケーブルを使う2レーン動作に加えて、80Gbps認定ケーブルでは最大80Gbpsで動作します。USB4対応のハブは非対応のハブより高速な転送や、高帯域の映像出力に対応できます。80Gbpsの世代についてはUSB4 Version 2.0(80Gbps)ガイドで解説しています。詳しくはUSB4とThunderbolt 4比較ガイドをご覧ください。

映像出力で見るポイント(DP Alt Mode)

USB-Cハブで外部ディスプレイに映像を出力できるのは、DisplayPort Alt Mode(DP Alt Mode)という仕組みによるものです。DP Alt ModeはUSB-Cコネクタ1本で、映像・USBデータ・最大100Wの電力を同時に伝送できます。

USB-Cコネクタが持つ4本の信号レーンすべてを映像用に使う場合、最大80Gbpsの映像データを伝送できます。SuperSpeed USBデータと映像を同時に使う場合は、レーンを映像とデータで分け合うため、映像用の帯域は最大40Gbpsになります。ハブが高解像度の映像出力とデータ転送を同時にこなせるかは、この帯域配分で決まります。

VESAは2020年4月29日にDisplayPort Alt Mode 2.0を発表しました。USB4仕様とのシームレスな相互運用性を備えており、USB4対応のハブでDP Alt Mode 2.0に対応していれば、高帯域を生かした映像出力が可能になります。

Thunderbolt 4ポートは40Gbpsの双方向帯域幅を持ちます。対応ドックまたはアダプタを介して、1ポートで最大2台の4K60Hz DisplayPortまたはHDMIモニターを接続できます。外部ディスプレイ出力の基本はUSB-C外部モニター出力ガイドもあわせてご覧ください。

パススルー給電で見るポイント

USB-Cハブには、PD(Power Delivery)の入力ポートを備える製品があります。受け取った電力の一部を、ノートPCなどのホスト機器に流す機能が「パススルー給電」です。確認すべきは、ハブへの入力W数ではなく、ホスト機器への出力W数です。

Anker 332 USB-C Hub (5-in-1)は、PD入力100W・ノートPC向けPD出力85Wのパススルー充電に対応します。CalDigit TS4は、Thunderbolt 4/USB4ホストポートが最大98Wのパススルー給電に対応します。ノートPCの充電に必要なW数は機種によって異なるため、購入前にお使いの機器の必要W数を確認します。詳しくはUSB-C充電器W数ガイドをご覧ください。

Thunderbolt 4は、100W未満で動作する軽量ノートPCなど、USB-C対応デバイスの急速充電にも対応します。

接続台数はPC側の仕様にも左右される

ハブに映像出力ポートが複数あっても、実際に同時接続できるディスプレイの台数は、PC側の仕様で決まります。Appleの仕様では、2023年以降のM3チップ搭載MacBook Proは外部ディスプレイを最大2台まで、M2 Pro/M3 Proチップも最大2台まで同時に使えます。M2 Max/M3 Maxチップは最大4台までです。

対応ドックまたはアダプタを使えば、Thunderbolt 4は1ポートだけで最大2台の4K60Hzディスプレイ(DisplayPortまたはHDMI)を接続できます。ハブの映像出力ポート数だけでなく、PC本体が対応する台数もあわせて確認します。Macの世代別の仕様はMacBook Pro USB-C仕様ガイドで解説しています。

主要USB-Cハブの仕様比較表

主要なUSB-Cハブ4製品の仕様を比較表にまとめました。

製品名 映像出力 パススルー給電 データポート速度 ポート数
Anker 332 (5-in-1) HDMI 1.4/4K@30Hz 入力100W/出力85W USB 3.2 Gen 1(5Gbps) 5
Anker 556 (8-in-1, USB4) HDMI 2.0+DP 1.4(8K対応)/単一8K@30Hz PD-IN最大100W USB-C 10Gbps・USB-A×2 10Gbps・アップストリーム40Gbps 8
CalDigit TS4 DP 1.4×1/M1 Pro・Maxはデュアル6K60Hz、他はデュアル4K60Hz ホストポート最大98W TB4×3(40Gb/s)・USB-C×3・USB-A×5(各10Gb/s) 18
UGREEN Revodok Pro 7-in-1 DP経由4K@60Hz 100W PD — 7

製品別の特徴

Anker 332 USB-C Hub (5-in-1)

HDMIは1.4規格で最大4K@30Hz、USB-A・USB-Cのデータポートはいずれも5Gbps(USB 3.2 Gen 1)です。

Anker 332 USB-C Hub (5-in-1)

PD入力100W・ノートPC向けPD出力85Wのパススルー充電に対応。HDMIは1.4規格で最大4K(3840×2160)@30Hz、データポートはUSB 3.2 Gen 1(5Gbps)。

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Anker 556 USB-C Hub (8-in-1, USB4)

USB4アップストリームポートを備え、8K対応をうたうHDMI・DisplayPort++ポートで単一ディスプレイ最大8K@30Hzまで表示できます。アップストリーム帯域幅40Gbpsで、8K表示と最大10Gbps転送を同時に行えます。

Anker 556 USB-C Hub (8-in-1, USB4)

USB4アップストリームポート、最大100W PD-IN、10Gbps USB-C/USB-A×2ポートを搭載。HDMI 2.0・DisplayPort 1.4ポートは8K対応をうたい、単一ディスプレイは最大8K@30Hz。アップストリーム帯域幅40Gbpsで8K表示と最大10Gbps転送を同時に行える。

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CalDigit TS4

合計18ポートのThunderbolt 4ドックです。ホストポートは最大98Wのパススルー給電に対応します。対応解像度は接続環境によって異なり、M1 Pro/M1 Max搭載Macはデュアル6K60Hz、Intel/Windows/ChromeOS環境はデュアル4K60Hzまでです。

CalDigit TS4

合計18ポート(Thunderbolt 4×3、USB-C 10Gb/s×3、USB-A 10Gb/s×5、DisplayPort 1.4×1、SD/microSD 4.0カードリーダー、2.5GbEなど)。ホストポートは最大98Wパススルー給電。M1 Pro/M1 Max搭載Macはデュアル6K60Hz、Intel/Windows/ChromeOSはデュアル4K60Hzまで。

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UGREEN Revodok Pro 7-in-1(DisplayPort/イーサネット構成モデル)

DisplayPort経由で4K@60Hz表示、Gigabitイーサネット、100W PD給電に対応する7-in-1ハブです。

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🔍 関連ガイド

ノートPCをケーブル1本でつなぐドッキングステーション4製品の比較はThunderbolt 5/Thunderbolt 4ドッキングステーションの選び方で解説しています。

失敗しないUSB-Cハブの選び方

  • 4K/60Hzで使いたいなら:HDMIのバージョンと対応リフレッシュレートを仕様表で確認します。HDMI 1.4は4K@30Hzまでのため、4K/60Hz表示にはより高帯域な出力方式が必要です。
  • 転送速度を確認したいなら:ポートごとに速度が違います。USB 3.2 Gen 1(5Gbps)、Gen 2(10Gbps)、Gen 2×2(20Gbps)、USB4(20Gbps/40Gbps)のどれに対応するポートか、ポート単位で確認します。
  • ノートPCへの給電を確認したいなら:ハブの「PD入力」ではなく「PD出力」の値を見ます。お使いのノートPCの充電に必要なW数を満たしているかがポイントです。
  • つなぐ台数を確認したいなら:ハブのポート数だけでなく、PC側が同時にサポートする外部ディスプレイの台数にも左右されます。お使いのPCの仕様もあわせて確認します。

お使いのPC・ディスプレイとUSB-Cハブの組み合わせが対応しているか不安な場合は、USB-C.jpの互換性チェッカーで確認できます。

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USB-C.jp 編集部
USB-C規格、USB Power Delivery充電、Thunderbolt、DisplayPort Alt Mode等の専門検証チーム。実機検証に基づき、失敗しない選び方を発信しています。
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